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将来の夢〜ホテル運営に携わる

ペンションから発展したのが、このホテル運営です。
長く旅行業にいて、お客さんに直接対応する旅行会社、その旅行会社に商品を卸すホールセラー、
現地でお客さんのお世話をするランドオペレーターの仕事にそれぞれ携わってきました。
どれもがつらいなりにも楽しい仕事だったのですが、あと2つだけ未経験の業種があります。

それは、航空会社とホテル。

旅行会社と違い、この2業種はいわゆる「箱モノ」を持っています。
つまり、とても大きな設備投資をしているということ。
それだけに、旅行会社とは経営の考え方が根本的に違うでしょうし、航空会社やホテルならではの
リスク、大変さ、苦労もあると思います。

航空会社を持つのは、一個人としてはかなり難しいことです。
ところが、ホテルというのはいろんなやり方でその運営に携わることが出来ます。


●理想はホテルオーナー

一番いいのは、自分で所有し自分で運営することです。
ホテルというのは、その運営方法でカラーが大きくかわってきます。
しかし、独自色を出そうとするには、当然所有者であるオーナーの意向が大切。
そこで、総支配人といえどもオーナーの言葉には従わざるをえないわけで、特にお金がからむ話だと
折衝はシビアなものになります。
オーナーにお金をだしてもらうに値するプロジェクトですよ、ということを理解してもらわないといけません。
しかも、ホテルは定期的なメンテナンス、そして10年に一度くらいの大規模なメンテナンスが欠かせないもの。
お金はかかるのです。

そこで、オーナー経営者であれば、自分の財布と相談しながら自分で全て決められるわけで、
スピード感が出ます。その分、リスクもしっかり背負いますが。
オーナー経営者というのは中小規模のホテル、旅館にはわりと見受けられますので、私としても
それほど大きくない規模のホテルで独自色をしっかりだせるようなものが面白いと思います。


●運営に徹する

ホテルのオーナーになるのは、かなり限られた人たちだけかもしれませんが、運営に絞ればそうでもありません。
通常、ホテルのオーナーがホテル運営のプロばかりではありませんので、運営はその道のプロに任せている
ケースが多いのです。所有と運営の分離です。

運営のプロは、すでに世の中にたくさんいます。
よく名前をきくホテルチェーンはみんなそうです。
運営を受託すると、ホテル名にチェーンの冠をつけ、すでにある会員組織や世界中のネットワークを通じて
予約を受け付けます。規模のメリットを享受するわけです。
お客さんからしても、よく知っているチェーンホテルなら、たとえ初めての土地でもだいたいどんなホテルか
想像ができますし、はずれをひくこともない安心感があります。

と、これは部屋数が200を超えるような規模のホテルの話です。
この出来上がったネットワークの世界に入っていくのはなかなか大変なこと。
そこで、私が狙うならそれ以下の中小規模のホテル。
チェーンにロイヤリティを払うなら、その分独自色発揮につぎ込みたいと考えるようなホテルがいいです。
あとはオーナーとの関係ですね。
小さくてもイキのいいホテルになるような運営がしてみたいです。


●所有でも運営でもない第3の方法

ホテルを所有するのは莫大な資産が必要、ホテルを運営するのはそれなりのノウハウや実績が必要、
となると、現実的には一個人がホテルビジネスに打って出るのは、大変困難なように見えます。

そこで、私が現実的に目指したいのは、「リヴァンプ」のような企業再生会社です。
すでにあるホテル・旅館で伸び悩んでいるようなところと手を組んで、再生させるのが仕事です。
どうして売上が伸びないのか、利益が出ないのか、どうすれば改善できるのかを、従業員と一体となって
追求、実行していき、消費者に支持される施設へと生まれ変わるわけです。
ですので、ゴールや目標とする形は、それぞれの施設の強みを生かしたものになりますので、まちまちです。
軌道に乗ったら、元の経営陣にバトンタッチして役目を終えるというのも、引き際がよくて気に入っています。

加森観光星野リゾートといった再生請負会社のほか、最近では北陸の有名旅館加賀屋も再生ビジネスに
新規参入しましたし、マーケットも広がってきたようです。


●どんなホテルがいいか

企業再生会社は別として、仮に自分がオーナー経営者だった場合、どんなホテルにしてみたいか、を考えてみました。
大手チェーンの真似事ではとても太刀打ちできません。

リゾートホテルがいいです。
客室が200室以下くらいのこじんまりしたものです。
カップルや友達、家族旅行をターゲットにするため、部屋はダブル、ツイン、ファミリールームを中心に。
その中でもとくにファミリールームの数を多めに。
ダブル、ツインルームは少し豪華に、お洒落に。ファミリールームは小さいお子さんを想定した機能重視で。
部屋の種類によって内装、アメニティ、設備を変えるというは、自然なことのようであまりなされていないようです。

ホテル内で、アクティビティをすべてそろえるのは非効率ですので、周辺に気軽に出かけられる施設が
散在しているようなロケーションを選んで。
海辺のリゾートは、開放的になりすぎてどうしても雰囲気がくだけてすぎてしまうので、できれば森や高原の
方がいいのかも。

お風呂とレストランには力を入れて。
ホテルのようにスマート、シンプルな滞在がいいのだけれど、温泉旅館のような素敵なお風呂には入りたい、
という層はかなり多いはずです。
お風呂に入ったら、また外まで出かけていくのはおっくうですので、必然的にレストランは充実させたいところ。
それも、価格帯別に。価格を抑えたい家族連れと雰囲気を重視したいカップルでは、求めるものが違うのは
明らかです。

最大の売りは、サービスで。
箱モノで表現できる範囲には限界があります。
最大の差別化の武器は、やはり人間です。
とはいっても、ホスピタリティを大切に笑顔でというのは、どこのホテルでも心がけていること。
従業員の自主性、力量に過大な期待をかけすぎると、レベルの統一が図れなくてマイナス面もでてきます。
そこで、システムとして取り組んでしまうのが一番だと考えています。
それは「特別アレンジの相談大歓迎」というやり方です。

宿泊客にとって、なにか大切な日がある場合、これはとてもわかりやすいですね。
誕生日、結婚記念日、お付き合い記念日(個人的には??だけど、女性にはとても大切なようです)等々・・
ケーキやシャンパン、歌、写真のサービスなど、あまりコストをかけずにできるおもてなしはいくらでもあります。
大切なのは、これをサービスで提供することです。
考えてもみてください、インターネットをみて料金がでている特別なサービスを、お客さんはよろこぶでしょうか?
サプライズだからこそ、喜びも一層大きくなりますし、アレンジした人の株もあがるというものです。
リピーターのお客さんには、前年と内容がダブらないようにすることも大切です。

記念日ではない場合も、いろんな状況が考えられます。
糖尿病の方向けのメニュー、ベビーベッドの貸し出し、到着が遅いお客さんには到着時間にあわせて
ルームサービスで夕食をご用意、ルームサービスで多彩なワインリストを用意、洗車、部屋にお気に入りのCDを
事前においておくプレゼント、夏休みはキッズプログラムを充実させご両親はゴルフへどうぞ、などなど
アイデアはいくらでも出てくるのではないでしょうか。

こういった特別アレンジを当然のように承る仕組みを作っておきます。
予約の際に「特別アレンジの希望はありませんか?」を必ず聞きます。どんなアレンジがあるのかを
わかりやすく表現しておくことも大事です。
気に入っていただければ必ずリピーターは生まれますし、予約も早い時期から入るようになってきます。


こうして考えていくと、私のイメージに近い箱モノをもった施設があります。
東急ハーヴェストクラブエクシブといった会員制リゾート施設です。
ここまで豪華である必要はありませんが、雰囲気はとてもいいです。
これに、先ほどのサービスを付加していくわけですね。

いつの日か、こんなリゾートができたらなぁと夢見ています。